先日、組織内研修として「メンター制度研修」の講師を務めさせていただきました。
当日は約20名の皆様にご参加いただき、大変活気のある研修となりました。弊社にご依頼いただいた企業様、大変ありがとうございます。
【背景】
ご相談は、「以前からメンター制度は導入していたが、制度として機能しているのか分からない」というものでした。
その点でヒアリング・調査・分析を行いました。
メンター制度は本当に形骸化しやすい制度です。
形骸化とは、本来の目的や中身が失われ、外側の形だけが残ってしまうことです。よくあるケースとして、
- とりあえずやっているだけで、メンター側(先輩側)の都合になっていないか
- 業務に追われ、面談が形式的になっていないか
- 目的を見失い、何のためにやっているのか分からなくなっていないか
が挙げられます。メンター制度はプライバシー性の高い面談のため、第三者が中身を把握することは原則できません。だからこそ、目的を定期的に伝え、方向づけをし続けることが不可欠になります。
目的:「メンターのための制度」だと伝えること
今回、特に力を入れたのは「メンター制度は、実は”メンター側”のためにある」というメッセージです。後輩のためであると同時に、自分自身の成長の手段でもある──ここをしっかり伝えることを、今回の研修の軸に据えました。
実施した支援内容
- メンター制度の設計
- 面談時に使用するワークシートの作成
- メンター・メンティー双方への研修
他社の研修では「聴く姿勢」や「同調」といったテクニック論が中心になることが多いようです。もちろん私もそこには触れますが、大事にしたのは「固定観念を捨てること」「人として向き合うこと」。メンター制度を”やらされるもの”ではなく、自分の人生を豊かにする手段の一つとして捉えてもらうことを意識しました。

振り返り
参加者の8割が初めてメンターを担当する方で、2割が経験者でした。
特に印象的だったのは、「私たちは他人から見たら、ただの”手段”だ。手段はアイデアを提供することが重要であり、アドバイスは頼まれて初めてするものだ」とお伝えした瞬間、会場の空気が変わったことです。
アンケートや終了後にお話させていただいた際には、こんな声もいただきました。
- 「今までで一番実践的でした!全然眠くならなかったです(笑)」←このような声、素直で嬉しいです
- 「面談=何かしないといけない、という自分の考えがあったが、今回の研修で全然変わった」
人手不足が更に進む福井県。辞めない職場は現場もそうですがトップがいかに「人的資本を捉えられるか」だと思っています。
改めてメンター研修ありがとうございました。
